ファッションの基礎知識part10「トラッド」について学ぶ
どうも、長谷川アーマンです。
この連載では「オシャレになりたけどファッションってそもそも何かわからない」「オシャレってそもそもなに?」「雑誌を読んでいてもいまいち用語がわからない」という方に向けてファッションの基礎知識を説明していきたいと思います。
今回も以前説明したテイストの深堀りでファッションの基礎知識part10「トラッド」について学んでいきましょう。
トラッドとは
トラッドとはトラディショナルという言葉からきており、文字通り「伝統的な」という時代に左右されない普遍的なスタイルのことを指します。元々の起源としては英国紳士の着こなしからきていると言われており、3つボタンのスリーピースやチェック柄のアイテムなど、クラシカルで品のあるファッションが特徴的です。
後に派生していきアメリカントラッドという言葉も生まれますが、英国で生まれたブリティッシュトラッドではよりフォーマルできっちりしているファッションとなっています。
トラッドの歴史
様々な諸説がありますが、19世紀〜20世紀にかけてイギリスで軍用上着として使用されていたカーディガンやイギリス海軍が着用していたPコートが現代のトラッドの原点とされています。
そこからアメリカに伝わった際に、アメリカの合理的な考えの元に生まれたのが「アメリカントラッド」です。
特に代表的なのがアメリカの東海岸の名門私立大学「アイビーリーグ」の学生たちのファッションで、ブレザーやポロシャツ、チノパンツといったスタイルがアメリカントラッドを有名にしていった要因とされています。
日本では1960年代頃からこのアイビーリーグの学生の服装を取り入れたスタイルの学生たちが銀座のみゆき通りに集まるようになり、後に「みゆき族」と呼ばれ社会現象にもなりました。
さらに1970年頃から「ニュートラ」「ハマトラ」といった女性が主体の新たなトラディショナルスタイルも誕生しました。
トラッドの魅力
世の男性の憧れである紳士的なスタイル
元々、紳士という言葉は英国における社会階級の特別な男性を指す言葉でした。いわゆる世の男性にとって憧れの存在だったのです。そんな紳士たちが好んできていたトラッドスタイルは、現代においても変わらぬ男性の理想像として君臨しています。
女性からも高評価
紳士は男性から憧れるだけではなく、女性からももちろん好まれます。トラッドのスタイルは男らしさと優しさを兼ね備えており、嫌いな女性はなかなかいません。大人の男性ならトラッドスタイルは是非着こなせるようになりたいものです。
トラッドコーデ
知的で誠実な印象を与えるスーツスタイル
英国紳士は知的で誠実な印象があるかと思いますが、まさにこのコーデからも伝わるように、整えられてた身なりに、相手に失礼のないような服装は、紳士という言葉がふさわしいものとなっています。
ネイビーのジャケットにチノパンでアイビールックなトラッド
トラッドの定番であるネイビーのジャケットにチノパンを合わせることによって、アイビールックなトラッドスタイルが完成します。紳士的ですがどこか親しみやすさもあるスタイルがとてもオシャレです。
まとめ
ファッションの基礎知識part10では「トラッド」について学びました。
これを読んでファッションについて筆者とともに勉強して、どんどんオシャレになりましょう。